50代クライシスの乗り越え方
ネクストStepのためのキャリアデザイン

株式会社アミキャリエ代表取締役
髙橋慶子著

ビジネスでもプライベートでも時間が足りない40代を駆け抜けて、100歳人生時代の折り返し地点となる50代に突入していきます。
50代は、同じ働き盛りの40代の延長としての10年間と考える方がいるかも知れません。 しかし、49年間を走り抜けた生身の肉体は鋼(はがね)ではありません。
折り返し地点だからこそ、これからの50年をより良く生き抜く知恵を自分自身に伝授するかのように、思わぬアクシデントとして様々なクライシスがこの時期に顕れてきます。
たとえば、
・度々ミスをする 成果が出せなくなる 
・感情が抑えられなくなる 争いごとが多くなる
・お金のトラブルがある 
・事故にあう 病気になる
・何をしたいのか分からない 
・やりたいことを諦めている

自分や周囲の人で思い当たることはないでしょうか。
できることなら、直視したくないこともあります。 しかし、無防備で臨んでは、右往左往してしまい納得のいく結果に辿り着けません。
では、どうすると良いのでしょうか、 提案のひとつは、簡単ことからいいので、いつものやり方をちょっと変えてみることです。
たとえば、
・使っていなかった五感のある感覚を使ってみる
・しかめ面になっていないか、無表情になっていないかマスクを外して顔を見てみる
・「ありがとう」と声に出し、からだに響かせて言ってみる  
・「書く」、「話す」、「聴く」しばらく使っていなかった表現方法を使ってみる
・いつもの方法(順序、やり方、ルール)を変えてみる

なんだ、こんなことならすぐできると思われるでしょう。
こんなことでクライシスが乗り越えられるのか、と思われる方もいるかも知れません。

しかし、そんな簡単なことからでいいのです。 これらは、どれもが行動です。 『乗り越える』は行動した結果を、「これで良かった」と実感する過程です。
苦労をはるかに超える喜びは、自他に感動をもたらします。 ビジネスでもプライベートでも 49年間で身に付けてきた習慣は、自ら採用させるだけのれっきとした理由がありました。
どこかで不合理と思っていても、その時の自分に最適なので採用してきました。
しかし、クライシスに出会った多くの人は、レジリエンス力が飛躍的に高まるので、 あれこれ思い留まる期間が短く、一歩一歩回復の道のりを歩んでいきます。
この50代の経験知が、60代を生きる原動力となります。 50代に顕在化した課題への向き合い方が、60代からの礎をつくっていきます。
それは、あなたの人生物語の最高のトピックエピソードになるでしょう。
働き盛りで円熟し、注目される50代だからこそ、心からの笑顔で周りの人に明りを灯したい、 クライシスがやって来たとしても、かろやかに乗り越えていきたい こころからの本気の願いは、グレイスフルな輝きも放つでしょう。
まだ引き出されていない可能性をご一緒にたぐり寄せましょう。

では、次に目次をご紹介します。

はじめに
第1章 50代のクライシス
  1 現代の50代
  2 人生はビギナー体験の連続
第2章 キャリアの種を育む
  1 種のゆくえ
  2 50代の現実Ⅰ ほぼ寝たきり状態から希望へ
  3 50代の現実Ⅱ 回復プロジェクトをつくる
  4 50代の現実Ⅲ 学士論文に合格
  5 キャリアチェンジ
第3章 レジリエンスを高めるステップ
  
ステップ1 観る
  ステップ2 聴く
  ステップ3 想像する
  ステップ4 行動する
  ステップ5 感じ取る
第4章 クライシス対処法
  
1 たのしむ
  2 価値のランクアップ
  3 心地よさにつつまれるとき
  4 Q「何のために」
  5 この体験もキャリア
おわりに

著 者 髙橋慶子(たかはしけいこ)株式会社アミキャリエ代表取締役
出版元 LIFE COMPASS PUBLISHING
どうぞ本書を手にされて、自分への信頼を高めたご自分に出会ってください。

【寄稿・書籍】 速読体験記  マキノ出版ゆほびか2012 超速脳体験記 マキノ出版ゆほびか2017
共同執筆 『北海道でがんとともに生きる』寿郎社2017
共著『第6章札幌市におけるヘルスプロモーションの実践研究~パラレル・キャリアと産官学連携』東京農業大学出版会2022

どんなに愛する人も、誰も代わることができないあなたの心身は宝物です