ある日晴天の霹靂のように診断名を聞くことになったり
ある日突然存じ上げる方の訃報に接したり
生と死は深遠なテーマです
今回は、病気の診断直後のことを考えてみましょう
うすうす気づいていたけれどやっぱりそうかということが、診断で現実になります
診断名のついた病気も、日常生活や仕事に影響しないものもあれば支障がでてくるもの
もあります
職場に報告が必要なのはどんな場合か、すでにご存じでしょうか
一報をいれるのは職場の上司が多いと思いますが、経営者や直接人事にと取り決めされて
いるところもあります
「病気になりたくない」「診断を受けたくない」「仕事を休みたくない」「ポストを失いたくない」
様々な思いで、想定したくないことの情報を一切遮断してしまう方がいらっしゃいますが、
一般的な社会人の知識、職場のルールを知っておく感覚で、自分が大慌てやパニックになる
事態はできれば避けたいですね
病状により仕事に影響することが考えられるとき、検査や治療のため休暇が必要になるとき、
確認できる診断書の提出を求められることが殆どです
人により、職場への詳しい説明、休暇願の処理、入院や手術の同意書や近親者の連絡先を
記載するなど、提出書類も多くなってぐったりすることもあります
以前、病院にいくと診断がつくからと延び延びにしていた働き盛りの方が、深刻な状態に
なってしまい、回復に長期間かかっているということが結構聞かれました
しかし、いまも似たような傾向が垣間見られます
病院にいくまでの壁を壊していくには、自分の為すべきことや守りたい人をはっきりする
そんなプロセスが必要な方がいらっしゃいます
近未来の病気による重症化、働けなくなること、収入がなくなる事態を回避することは
人生100年時代という経験したことのない長寿社会の心構えではないでしょうか
ところで診断直後は、医療費等の請求書が待ったなしにやってきます
病状にもよりますが、保険適応外を含めるとお金がどんどんなくなるという感覚です
加入している健康保険組合により医療費や福利厚生の制度に違いがあるので、速やかに
自分の場合どのような制度が利用できるのか、手続きはどうするとよいのか確認します
体調がすぐれないときに各種問い合わせ・手続きはいっそう負担に感じるでしょう
ですが、「家族が全部やってくれるから」「家族に任せておけば良いから」とその先もずっと
関わらないままでいると、いつの間にか家族の負担が溜まりすぎることがあります
お互いに配慮してお互いに大変ということもありますので、家族の間で話題にすることを
お勧めしたいと思います
急ぎしなければならないことを済ませた次からが、自分自身が主人公のプロセスです
「この病気になったことをどう思うか」「いかにして回復していきたいか」「自分にとっての
働く意味」等々
これらの問いへの答えが腹落ちするのと比例して、ご自身の回復への意欲の高まりを感じられる
ことでしょう
おわりにひとつ勿体ない反省点をお伝えします
診断がついた途端にすぐ退職を決意し、退職願や辞表を出す方がいまもいます
10年前の当たり前は変化しています
多くは迷惑をかけたくないというお気持ちですが、その時点で人生の重要な判断を
してしまうのは適切ではありません
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